生成AI・ツール活用 / 2026-05-17

「めんどくさい」が、10年後に仕事になることがある

「自分の強みって何だろう?」 副業を始めようとしたり、独立を考えたり、自分の商品を作ろうとしたりすると、だいたい一回はこの問いにぶつかると思います。 僕も、ずっとそうでした。 「得意なことは何ですか?」と聞かれても、正直すぐには答えられ...

めんどくさいが、10年後に仕事になることがある

「自分の強みって何だろう?」

副業を始めようとしたり、独立を考えたり、自分の商品を作ろうとしたりすると、だいたい一回はこの問いにぶつかると思います。

僕も、ずっとそうでした。

「得意なことは何ですか?」と聞かれても、正直すぐには答えられない。

いや、そもそも得意って何?

人よりちょっとできるくらいで、得意って言っていいの?

それってお金もらえるレベルなの?

みたいに、考えれば考えるほどわからなくなるんですよね。

でも最近思うのは、強みって、必ずしも「得意なこと」から見つかるわけじゃないんじゃないか、ということです。

強みは、「好きなこと」や「得意なこと」よりも、「どうしても嫌なこと」の中に隠れていることがある。

これ、けっこう本気で思っています。

僕の場合で言うと、それは「非効率なことが本当に嫌い」という感情でした。

きれいに言えば、業務改善が好き。

もう少し今っぽく言えば、IT活用やAI活用が得意。

仕事っぽく言えば、効率化の仕組みを作るのが好き。

でも、出発点はそんなきれいなものじゃありません。

ただただ、

「こんなめんどくさい仕事、やりたくねえ。。。」

でした。笑

新人時代、非効率な作業が本当に嫌だった

新人時代、非効率な作業が本当に嫌だった
新人時代、非効率な作業が本当に嫌だった

社会人になったばかりの頃から、僕は非効率な作業がすごく苦手でした。

たとえば、誰でもできるような作業を、ただひたすら数をこなす仕事。

紙を見ながらマーカーを引いてチェックする。

同じような確認を何回もする。

手順としては決まっているけど、別に頭を使っている感じはしない。

当時の感覚で言うと、もうマジで嫌だったんですよね。

「これを毎日やるのか。。。」と思った瞬間に、顔が終わっていた気がします。笑

もちろん、仕事なので必要な作業だったとは思います。

当時の僕が見えていなかっただけで、その作業にも意味はあったはずです。

でも、若い頃の僕は、そんなに大人ではありませんでした。

「これ、ほんとに人間がやる必要ある?」

「もっと楽にできる方法あるでしょ」

「なんで毎日これをやらないといけないんだ。。。」

みたいな感情が、めちゃくちゃ顔に出ていました。

その結果、先輩に怒られるわけです。

そりゃそうです。

めんどくさそうな顔をしながら仕事している新人なんて、普通に扱いづらいですからね。

今思うと、なかなかひどい新人だったなと思います。

自分で書いていて、ちょっと胸が痛いです。笑

でも、当時の僕の中には、ずっと一貫している感覚がありました。

「この作業って、もっと効率化できるはずじゃない?」という違和感です。

当時は、それが強みだなんてまったく思っていませんでした。

むしろ、弱みだと思っていました。

我慢が足りない。

地道な作業が苦手。

態度に出る。

素直じゃない。

まあ、実際そういう部分もあったと思います。

ちょま、それは普通に反省案件ですw

でも、その奥にあったのは、「意味のない非効率に耐えられない」という自分の特徴だったんだと思います。

「楽したい」から、ExcelマクロやVBAに向かった

楽したいから、ExcelマクロやVBAに向かった
楽したいから、ExcelマクロやVBAに向かった

そこから僕は、どうにかして楽をする方法を考えるようになりました。

当時で言うと、ExcelのマクロとかVBAです。

めちゃくちゃ高尚な理由があったわけではありません。

「業務改善で会社に貢献したいです!!!」

みたいなキラキラした気持ちでは、正直なかったです。

もっと単純に、

「これ、自分でやらなくて済むようにできないかな」

「毎回同じ作業するの、だるいな」

「ボタンひとつで終わったら最高じゃない?」

という感じでした。

つまり、自分が楽をしたかったんです。

ただ、それが結果的に、Excelをちゃんと触るきっかけになりました。

マクロを調べたり、VBAを覚えたり、どうすれば作業を自動化できるかを考えるようになったりしました。

最初は、自分のためです。

自分が楽になりたい。

早く終わらせたい。

同じことを何回もやりたくない。

その気持ちが、少しずつスキルになっていきました。

日本では、「楽をする」という言葉に、ちょっと悪いイメージがある気がします。

楽をするのは逃げ。

だらしない。

手を抜いている。

ちゃんと頑張っていない。

そんなふうに見られがちです。

でも、僕は最近、この「楽をしたい」という感情って、けっこう大事なんじゃないかと思っています。

楽をしたいという感情は、見方を変えると「もっとよくできるはず」という改善欲求でもある。

もちろん、人に迷惑をかけて自分だけサボるのは違います。

でも、同じ成果をもっと短い時間で出せるなら。

誰かが苦しんでいる作業を減らせるなら。

面倒な作業を仕組みに置き換えられるなら。

それは、むしろ価値だと思うんです。

保険営業時代、手書き説明をPowerPointに変えた

保険営業時代、手書き説明をPowerPointに変えた
保険営業時代、手書き説明をPowerPointに変えた

その後、僕は転職して保険の営業をしていました。

保険営業のときにも、同じような「めんどくさい」がありました。

お客様に説明するとき、毎回レポート用紙に同じような絵を書いて、同じような説明を書いて、話をしていたんです。

もちろん、手書きには手書きの良さがあります。

その場で書きながら説明すると、相手に合わせて話せるし、ライブ感もある。

でも、僕は途中で思ったんです。

「あれ、これ毎回同じこと書いてない?」

「この紙、説明が終わったらほぼ使い回せないよね?」

「だったらPowerPointにした方が見やすくない?」

と。

毎回同じ図を書いて、同じ説明をして、終わったらその紙は二度と使わない。

それが、めちゃくちゃもったいなく感じました。

だったら、PowerPointで見やすい資料を作っておいて、必要に応じてアニメーションもつけて、目の前で見せた方がわかりやすいんじゃないか。

そう思って、PowerPointを勉強するようになりました。

これも、最初は「資料作成を極めたい」というより、「毎回同じことを手書きするの、めんどくさいな」から始まっています。

でも結果的に、それが「わかりやすく伝える力」につながっていきました。

保険って、けっこう複雑です。

制度も難しいし、商品もわかりにくい。

お客様からすると、何をどう判断すればいいのかわからない。

だからこそ、複雑なものを整理して、見やすく、伝わりやすくする力が必要でした。

僕にとっては、ただの「めんどくさい」が、資料作成や説明の工夫につながっていったんです。

楽を突き詰めた結果、人の役に立つ業務効率化になった

楽を突き詰めた結果、人の役に立つ業務効率化になった
楽を突き詰めた結果、人の役に立つ業務効率化になった

その後も、僕はずっと「もっと楽にできないかな」を考えてきました。

Webサービスを触ったり、いろいろなツールを試したり、最近だと生成AIを使ったり。

新しい会社に入っても、しばらくすると、だんだん会社のツール環境が見えてきます。

この会社はこういうチャットツールを使っている。

ファイル管理はこうなっている。

資料作成はこの流れでやっている。

情報共有はここで詰まっている。

そういうのが見えてくると、自然と考えてしまうんです。

「これ、こう使った方が楽じゃない?」

「この作業、AIに投げたら早くない?」

「この流れ、ツールを組み合わせればもっとスムーズになりそう」

もう、癖みたいなものです。

昔は、自分だけが楽になればいいと思っていました。

でも、今は少し違います。

自分が楽になる仕組みを作って、それを他の人にも使える形で渡せたら、周りの人も楽になります。

さらに、それが再現性高くできるなら、組織全体の効率も上がります。

そう考えると、「楽をする」は、ただのサボりではありません。

自分が楽になる方法を、他の人も楽になる仕組みに変えられたとき、それは仕事になる。

僕の場合、10年くらいずっと「めんどくさい」「非効率が嫌だ」と思い続けてきました。

その時々では、ただのわがままに見えていたかもしれません。

でも、Excelマクロ、PowerPoint、Webサービス、生成AIと、その都度「もっと楽にする方法」を探してきた結果、それが今の副業や事業にもつながっています。

自分では弱みだと思っていたものが、時間をかけて価値に変わっていった感覚があります。

AI時代は、苦手を克服しなくてもよくなる

AI時代は、苦手を克服しなくてもよくなる
AI時代は、苦手を克服しなくてもよくなる

そして、この「楽をするために道具を使う」という感覚は、AIが出てきてからさらに強くなりました。

もうひとつ、最近強く思っていることがあります。

それは、AIが出てきたことで、「苦手を克服しなきゃいけない」という考え方が、少し変わってきているんじゃないかということです。

僕自身、計画を立てたり、細かく管理したり、全体を俯瞰して整理したりするのは、あまり得意ではありません。

どちらかというと、思いついたことをバーッと話して、その場のノリで進めてしまうタイプです。

だから、全体像が見えなくなって困ることもあります。

本来、それってけっこう致命的な弱みだと思います。

でも、今はAIがあります。

思いついたことをバーッと話す。

それをAIに整理してもらう。

伝えたいことをまとめてもらう。

計画に落としてもらう。

抜け漏れをチェックしてもらう。

これが、かなり現実的にできるようになってきました。

もちろん、全部をAIに丸投げすればいいとは思っていません。

でも、「自分が苦手なことを、自分だけで克服しないといけない」という前提は、かなり崩れてきていると思います。

苦手は、克服するものではなく、任せ方を覚えるものになっていく。

これからの時代は、苦手なことに大量の時間を使って平均点を取りにいくより、自分の特徴や得意なことを伸ばした方がいいんじゃないかと思っています。

人によって、強い感情が動く場所は違います。

非効率が許せない人もいる。

雑なコミュニケーションが許せない人もいる。

デザインがぐちゃぐちゃなのが嫌な人もいる。

人が置いてけぼりになる場が嫌な人もいる。

数字が見えないまま進むのが怖い人もいる。

その「どうしても気になる」「どうしても嫌だ」に、その人らしさが出ると思うんです。

AIは、その偏りを補助してくれる存在になっていきます。

苦手な整理はAIに任せる。

計画化はAIに任せる。

壁打ちはAIに任せる。

抜け漏れチェックはAIに任せる。

そのうえで、自分は自分が強く反応するテーマに集中する。

これって、かなり現実的な戦い方だと思います。

自分の強みを見つけたいなら、負の感情を観察してみる

自分の強みを見つけたいなら、負の感情を観察してみる
自分の強みを見つけたいなら、負の感情を観察してみる

自分の強みを見つけたいとき、多くの人は「得意なこと」を探そうとします。

もちろん、それも大事です。

でも、得意なことって、本人にとっては当たり前すぎて見えないことがあります。

むしろ見つけやすいのは、「本気で嫌だったこと」かもしれません。

あの仕事、なんであんなに嫌だったんだろう。

あのやり方、なんであんなに腹が立ったんだろう。

あの非効率、なんで自分だけこんなに気になったんだろう。

あの場面で、なんであんなにモヤモヤしたんだろう。

そこを見ていくと、自分の特徴が出てきます。

僕の場合は、「非効率が嫌だ」でした。

それが、業務効率化や資料作成、ツール活用、AI活用につながっていきました。

別の人なら、「人の感情が置いてけぼりになるのが嫌だ」が、対話や場づくりの強みになるかもしれません。

「説明がわかりにくいのが嫌だ」が、教育やコンテンツづくりの強みになるかもしれません。

「デザインが雑なのが嫌だ」が、見せ方やブランディングの強みになるかもしれません。

最初から、きれいな才能として現れるとは限らないんです。

むしろ、最初は弱みっぽく見えることもあります。

わがまま。

こだわりが強い。

我慢が足りない。

めんどくさがり。

細かすぎる。

反応しすぎる。

でも、それを長く見つめて、形にして、人に渡せるようにすると、仕事になることがあります。

「こんなことやってられるか」と思った場所に、自分の商品になるヒントがある。

副業や独立を考えている人ほど、きれいな自己分析だけで強みを見つけようとしなくてもいいと思います。

自分の中にある、ちょっと黒い感情。

嫌だな、めんどくさいな、これはおかしいよな、という感覚。

そこに、意外と自分らしい価値の種があるかもしれません。

最後に、ひとつだけ問いを置いておきます。

あなたが、本気で嫌だった仕事は何ですか?

ただ嫌だっただけで終わらせるのではなく、少しだけ分解してみてください。

何が嫌だったのか。

どこに違和感があったのか。

本当はどうなってほしかったのか。

自分なら、どう変えたいと思ったのか。

そこに、あなたの強みや、商品になるヒントが眠っているかもしれません。

読んでくださってありがとうございます。

もし「自分の強みがよくわからない」「自分の商品になりそうなところを一緒に整理したい」という方がいれば、X(@murayan_katachi)のDMで気軽に相談してください。

めんどくさい、嫌だ、納得いかない。

その感情、意外とちゃんと仕事になります。


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Author

村上龍平

カタチ舎代表。言葉、生成AI活用、資料・Web制作を行き来しながら、事業の考えを届く形へ整理しています。

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