副業やフリーランスを始めるとき、
「どうやってお客さんを見つければいいんだろう」
と悩む人は多いと思います。
SNSで発信しなきゃ。
フォロワーを増やさなきゃ。
プロフィールを整えなきゃ。
実績投稿もしなきゃ。
お客様の声も必要だよな。
そうやって考えているうちに、急に世界が広くなります。
日本全国、いや、インターネット全体が相手になる。
広い。広すぎる。
急に宇宙で営業してる気分になります。笑
でも、最初のお客さんは、そんな遠くに探しに行かなくていいと思っています。
むしろ最初は、SNSの向こう側にいる知らない誰かより、近くの人でいい。
知人。
元同僚。
前職のつながり。
友人の紹介。
昔お世話になった人。
そのあたりから始めていいんです。
最初に必要なのは、知らない人に売る勇気ではなく、近くの人に話を聞く一歩。
今日は、この話を書いてみます。
知らない人に売ろうとすると、急に怖くなる
副業を始めると、なぜか最初から「知らない人に売らなきゃ」と思いがちです。
SNSで投稿する。
募集ページを作る。
LPを作る。
広告を出す。
知らない人から申し込みが来る。
もちろん、いずれはそういう導線も大事です。
でも、最初からそこを目指すと、かなり怖くなります。
知らない人に自分の商品や価格を見られ、申し込まれるかどうか判断される。
怖いですよね。
しかも、知らない人向けに売ろうとすると、サービス名、プロフィール、実績、料金表、申し込みフォームなど、準備するものが一気に増えます。
いや、最初の一歩にしては荷物が多い。
だから、止まる。
でも、最初にやることは、そこまで大きくなくていいと思っています。
近くの人は、あなたの文脈を少し知っている
最初の提案先として近くの人がいい理由は、すでに少し信頼があるからです。
もちろん、知人なら何でも買ってくれるという意味ではありません。
近い人にも、ちゃんと相手の事情があります。
必要なければ断られます。
でも、少なくともあなたがどんな人かを少し知っている。
仕事ぶりや話しやすさを知っている。
だから、いきなり知らない人に向けて完璧な営業文を書くより、
「最近こういうことを考えていて」
と話し始めやすいんです。
僕の場合も、最初からきれいなサービスページがあったわけではありません。
資料作成の仕事をいただくようになったのも、前職や過去のつながりの中で、
「こういうことできる?」
と声をかけてもらったことがきっかけでした。
そこから、実際にやってみる。
相手の話を聞く。
資料を作る。
でも、やっていくうちに分かってきました。
自分が価値を出していたのは、資料をきれいに作ることだけではなく、相手の頭の中にある情報を整理して、何をどの順番で伝えるかを考えることだった。
最初からSNSの広い海に出ていたら、ここまで自分の価値を丁寧に見つけられなかったかもしれません。
「買ってください」ではなく「話を聞かせてください」
とはいえ、知人に声をかけるのも怖いですよね。
「売り込んでると思われたらどうしよう」
「急にビジネス始めた感じがして気まずい」
「断られたら関係が悪くならないかな」
このあたり、めちゃくちゃ分かります。
だから、最初から
「買ってください」
で行かなくていいと思っています。
まずは、
「話を聞かせてください」
でいい。
たとえば、こんな感じです。
最近、個人で仕事を始める人向けに、
サービス内容や発信内容を整理する支援を考えています。
もし近いことで困っていたら、
一度話を聞かせてもらえませんか?
まだ検証中なので、
売り込みというより、困りごとを知りたいです。
このくらいなら、相手も受け取りやすいです。
ポイントは、相手に逃げ道を残すことです。
「合わなければ全然スルーで大丈夫です」
こういう一文があるだけで、相手の負担はかなり下がります。
最初の声かけは、売るためではなく、相手の困りごとを受け取るためでいい。
話を聞いてみて、
「ここなら自分が力になれそうだな」
と思えたら、そこから小さな提案にしていけばいいんです。
提案先は「濃い順」に書き出す
では、実際に誰に声をかければいいのか。
おすすめは、いきなりSNSで募集する前に、近い人から順番に書き出すことです。
1. すでに信頼関係がある人
2. 過去に仕事ぶりを知ってくれている人
3. 自分の得意を褒めてくれたことがある人
4. 最近独立・副業・発信を始めた人
5. 誰かを紹介してくれそうな人
この順番で考えると、最初の候補が出しやすくなります。
たとえば、
前職の同僚、昔の上司、副業を始めた友人、個人事業をしている知人、地域で活動している人。
この中に、今自分が考えている支援と近い困りごとを持っていそうな人はいないでしょうか。
ここで大事なのは、
「この人なら買ってくれそう」
だけで見ないことです。
むしろ、
「この人なら話を聞かせてもらえそう」
で考える。
最初から成約を狙いすぎると、声かけが重くなります。
相手にも、自分にも、変な圧がかかる。
なので、最初は軽くていいです。
「最近こういうことを考えていて、もし近ければ話を聞かせてほしい」
このくらいの温度感で十分です。
近い人に聞くと、商品の言葉が育つ
近い人に話を聞く良さは、申し込みがあるかどうかだけではありません。
商品の言葉が育つことです。
自分では「サービス説明を整理します」と言っていたものが、相手と話す中で「頭の中で散らかっていることを、人に説明できる形にしたいんですね」と分かることがあります。
自分では「資料作成をします」と言っていたものが、実は「営業で話す順番を整理したい」だったりします。
自分では、
「発信支援をします」
と思っていたものが、相手にとっては、
「何を言えば自分らしいのか分からない」
だったりする。
こういう言葉は、机の上だけではなかなか出てきません。
相手の話を聞くから出てきます。
そして、その言葉こそが、次の提案文や発信の材料になります。
最初のお客さん候補は、売上だけでなく、商品の言葉を一緒に見つけてくれる人でもある。
だから、近い人から始めることは、逃げではありません。
知らない人に向けて発信する前に、近い人の言葉で商品を磨く。
この順番は、かなり現実的だと思っています。
まず3人だけ書いてみる
ここまで読んだら、今日やることは一つです。
最初に声をかける候補を、3人だけ書き出してみてください。
多くなくていいです。
100人リストとか作らなくて大丈夫です。
急に営業部隊を立ち上げなくていいです。笑
まずは3人。
1. 話を聞かせてもらえそうな人
2. その人が困っていそうなこと
3. 送るならどんな一文にするか
これだけで十分です。
たとえば、独立したばかりの知人に「サービス説明がうまくまとまっていなさそう」と仮置きして、一度話を聞かせてもらう文を作る。
ここまで書けたら、もうかなり進んでいます。
送るのが怖ければ、まずは下書きだけでもいい。
でも、できれば1人には送ってみてほしいです。
断られても大丈夫。
返事がなくても大丈夫。
その反応も、次に言葉を直す材料になります。
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます。
最初のお客さんは、遠くにいるすごい誰かじゃなくていい。
あなたのことを少し知っていて、話を聞かせてもらえる近くの人でいいんです。
「買ってください」ではなく、
「話を聞かせてください」
から始めてみる。
それだけで、白紙の地図に最初の線が引けます。
一人では提案先や声かけ文を整理しきれないと感じたら、X(@murayan_katachi)のDMから気軽に声をかけてください。
誰に、どんな言葉で届けるか。一緒に整理していきましょう。
Author
村上龍平
カタチ舎代表。言葉、生成AI活用、資料・Web制作を行き来しながら、事業の考えを届く形へ整理しています。