副業やフリーランスを始めたばかりの頃、最初の反応ってめちゃくちゃ気になります。
知人に声をかけて、断られた。
モニター募集を出したけど、反応が薄かった。
話を聞いてもらったけど、うまく説明できなかった。
こういうことがあると、すぐに思ってしまいます。
「自分には向いてないのかも」
「やっぱり商品にならないのかも」
「もっと実績がある人じゃないと無理なのかも」
分かります。
最初の一歩って、ただでさえ怖いです。
そこに微妙な反応が返ってくると、かなり刺さります。
でも、ここで一つだけ言いたいです。
最初の失敗は、向いてない証拠ではありません。
商品を直すための材料です。
初回モニターは、合否判定ではなく検証。
今日は、この話を書いてみます。
最初の反応に、自分の価値を預けすぎない
副業初期は、どうしても最初の反応に自分の価値を預けてしまいます。
申し込みが入ったら、自分には価値がある。
断られたら、自分には価値がない。
喜んでもらえたら、向いている。
でも、本当はそこまで単純ではありません。
断られた理由は、いろいろあります。
タイミングが合わなかったのかもしれない。
相手の困りごととズレていたのかもしれない。
説明が少し分かりにくかったのかもしれない。
つまり、断られたからといって、自分の価値がゼロになるわけではありません。
ただ、その提案のどこかに直すポイントがあっただけです。
なのに、最初はすぐに人格ごと落ち込みます。
「あ、自分という存在が否定された」
みたいに受け取ってしまう。
重い。提案文一通に人生乗せすぎ問題です。笑
でも、そう感じるのも自然です。
自分の商品を初めて外に出すときは、自分の一部を見せる感じがあります。
だからこそ、反応を受け止めつつも、少しだけ切り分けて見た方がいい。
これは自分の価値の判定ではなく、商品仮説の検証なんだ、と。
うまく説明できなかった経験は、かなり大事な材料
最初に商品を説明するとき、うまく話せないことがあります。
「で、何をしてくれるんですか?」
と聞かれて、言葉に詰まる。
「誰向けなんですか?」
と聞かれて、ふわっと答えてしまう。
あります。
めちゃくちゃあります。
でも、これは失敗というより、商品説明の輪郭が見える瞬間です。
たとえば、
「何をしてくれるんですか?」
と聞かれたなら、提供内容がまだぼんやりしているのかもしれません。
「誰向けなんですか?」
と聞かれたなら、対象者が広すぎるのかもしれません。
質問された箇所は、責められている場所ではありません。
商品を分かりやすくするヒントです。
説明に詰まったところには、次の商品説明の言葉が眠っている。
これくらいの感覚で見ると、少し楽になります。
反応が薄いときは、需要ゼロではなく言葉ズレかもしれない
モニター募集を出したのに、反応が薄い。
誰からもDMが来ない。
いいねも少ない。
見られているのかすら分からない。
「やっぱり需要ないのかな」
と思ってしまう。
でも、反応が薄い理由も一つではありません。
たとえば、
・誰向けかが分かりにくい
・何をしてもらえるかが伝わっていない
・困りごとの言葉が読者の言葉とズレている
・申し込み方が分かりにくい
・そもそも見ている人が少ない
このどれかかもしれません。
特に多いのは、困りごとの言葉がズレていることです。
こちらは、
「事業コンセプトの言語化」
と言っている。
でも相手は、
「自分のサービスをうまく説明できない」
と感じている。
こちらは、
「提案資料の構成設計」
と言っている。
でも相手は、
「資料を作りたいけど、何から書けばいいか分からない」
と思っている。
同じことを指していても、言葉が違うだけで届かないことがあります。
これは需要がないのではなく、翻訳が足りない状態です。
自分の言いたい言葉と、相手が困っている言葉をつなぐ。
ここが合うと、急に伝わり方が変わります。
初回モニターは、商品を完成させる場ではない
初回モニターをやるとき、完璧に満足してもらわなきゃと思いがちです。
もちろん、手を抜いていいという意味ではありません。
ちゃんと向き合う。
相手の時間を大事にする。
これは前提です。
でも、初回モニターは正式商品の最終試験ではありません。
検証です。
商品名は伝わるか。
対象者は合っているか。
どこで相手が喜ぶか。
どこで自分がしんどくなるか。
これを見る場です。
だから、終わったあとに直すのが当たり前です。
最初から完成させようとしなくていい。
むしろ、最初から完成している方が珍しいです。
僕自身も、最初は「資料作成の仕事」だと思っていました。
話を聞いて、情報を整理して、伝わる順番に並べること。
そこに価値がある。
これは、やってみて分かったことです。
最初から自分で言い切れていたわけではありません。
振り返りは、気持ちではなく項目で見る
失敗したと感じるときほど、気持ちだけで振り返るとしんどいです。
「ダメだった」
「向いてない」
「恥ずかしい」
「もうやめたい」
このループに入ります。
いや、分かる。めちゃくちゃ分かる。
でも、そのままだと次に直せません。
だから、振り返りは項目で見た方がいいです。
1. 相手が一番反応した言葉は何か
2. 相手が戸惑ったところはどこか
3. 自分が説明に詰まったところはどこか
4. 自分が力を発揮できた場面はどこか
5. 自分がしんどかった作業は何か
6. 次回、商品説明に足す言葉は何か
7. 次回、減らす作業は何か
このように、見る場所を決める。
そうすると、失敗が少しずつ材料になります。
「全部ダメだった」
ではなく、
「対象者の言葉が広すぎた」
「成果物の説明が足りなかった」
「事前ヒアリングを入れた方がよさそう」
「納品物を作り込みすぎてしんどかった」
と分解できる。
分解できると、直せます。
直せるなら、それは終わりではありません。
次の一手です。
失敗を材料にできる人は、商品が育っていく
副業やフリーランス初期に大事なのは、最初からうまくやることではないと思っています。
もちろん、うまくいったら嬉しいです。
でも、それ以上に大事なのは、やってみた結果を材料にできることです。
断られた。
反応が薄かった。
説明がうまくできなかった。
思ったより時間がかかった。
相手が喜んだポイントが予想と違った。
こういう一つひとつが、次の商品を直すヒントになります。
商品名を変える。
対象者を絞る。
提供時間を短くする。
募集文の言葉を変える。
そうやって、少しずつ商品は育っていきます。
最初の一回で向き不向きを決めなくて大丈夫です。
商品を育てるための実験です。
失敗は、向いてない証拠ではなく、次に直す場所を教えてくれるメモ。
そう見られるようになると、動き続けるハードルが少し下がります。
もし今、最初の提案がうまくいかなかったとしても、それで終わりではありません。
まずは、何が起きたのかを言葉にしてみてください。
断られた理由。
反応が薄かった募集文。
説明に詰まった質問。
相手が少し前のめりになった瞬間。
自分が楽しかった作業。
自分がしんどかった作業。
そこに、次の商品を直す材料があります。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。
この記事が、最初の失敗で自分を責めすぎず、商品を少し直してもう一歩進むきっかけになれば嬉しいです。
一人で振り返ると落ち込みに引っ張られてしまうときは、X(@murayan_katachi)のDMから気軽に声をかけてください。
言語化と情報整理を使って、経験を次の商品に変えるところまで一緒にカタチにしていきましょう。
Author
村上龍平
カタチ舎代表。言葉、生成AI活用、資料・Web制作を行き来しながら、事業の考えを届く形へ整理しています。