生成AI・ツール活用 / 2026-04-22

フリーランス1年目、"正解探し"で時間を溶かした僕が気づいたこと

フリーランスを始めたばかりの頃、僕はずっと「正解」を探していました。 何を商品にすればいいのか。 いくらで売ればいいのか。 誰に声をかければいいのか。 SNSはやった方がいいのか。 プロフィールは先に整えた方がいいのか。 考えることが多...

アイキャッチ

フリーランスを始めたばかりの頃、僕はずっと「正解」を探していました。

何を商品にすればいいのか。

いくらで売ればいいのか。

誰に声をかければいいのか。

SNSはやった方がいいのか。

プロフィールは先に整えた方がいいのか。

考えることが多すぎて、気づいたらずっと調べている。

YouTubeを見る。

noteを読む。

AIに相談する。

それっぽいロードマップを作る。

でも、現実はあまり変わっていない。

誰かに提案したわけでもない。

商品を試したわけでもない。

お客さんの反応を見たわけでもない。

なのに、自分の中ではけっこう頑張っている感覚だけがあるんです。

これが、地味にしんどかった。

サボっているわけじゃない。

むしろ、ちゃんと考えている。

でも前に進んでいない。

この状態、めちゃくちゃ時間が溶けます。

正解を探している時間は、安心できる。
でも、正解は動いたあとにしか見えてこない。

今日は、この話を書いてみます。


正解探しは、前に進んでいる感じがする

正解探しで情報に囲まれて止まっている様子
正解探しで情報に囲まれて止まっている様子

正解探しって、けっこう気持ちいいんですよね。

調べれば情報が出てくる。

うまくいっている人のやり方が見える。

AIに聞けば、きれいな手順も返ってくる。

「まずは自己分析しましょう」

「ターゲットを決めましょう」

「商品設計をしましょう」

「発信を始めましょう」

どれも間違っていません。

むしろ、全部大事です。

だから余計に困るんです。

全部大事そうに見えるから、全部やらなきゃいけない気がする。

そして、順番を間違えたら失敗するような気がしてくる。

僕もそうでした。

副業やフリーランスを始めるなら、ちゃんと計画を立てないといけない。

肩書きも決めないといけない。

サービス名も必要かもしれない。

価格表も作った方がいい。

SNSのプロフィールも整えたい。

できれば、ホームページもあった方がいい。

こうやって、やることだけが増えていく。

でも、増えたタスクを眺めているだけで、最初の一歩はどんどん重くなるんです。

気づいたら、行動するための準備ではなく、行動しない理由を集めていました。

いや、つらい。

検索履歴だけ見たら、めちゃくちゃ意識高い人です。

でも実態は、検索窓の前で固まっている人でした。笑


僕も、計画を作って満足していました

きれいな計画を作ったのに動けていない様子
きれいな計画を作ったのに動けていない様子

フリーランス初期、僕は保険営業時代にお世話になった先輩から、営業資料づくりの仕事をいただいていました。

会社を辞めたあとも、

「資料を作ってくれへん?」

と声をかけてもらって、副業として資料作成をしていたんです。

最初は、それで十分だと思っていました。

目の前に仕事がある。

頼ってくれる人がいる。

お金もいただける。

ありがたいことです。

ただ、少しずつ仕事が増えていく中で、違和感も出てきました。

資料を作る。

チラシを作る。

言われたものを形にする。

仕事は増えているのに、どこかで

「これをずっと続けたいんだっけ?」

という感覚があったんです。

副業を始めたそもそもの理由は、家族との時間を犠牲にせず、空いた時間で少し豊かになりたいというものでした。

なのに、制作物に追われて、家族との時間が削られていく。

これ、自分がやりたかったことと逆じゃないか。

そう思うようになりました。

そこでAIにも相談しました。

「フリーランスとしてどう動けばいいですか」

「資料作成の仕事を広げるにはどうしたらいいですか」

「1年の計画を作ってください」

AIは、きれいにまとめてくれます。

ロードマップも作ってくれます。

でも、当時の僕は大事なことを渡せていませんでした。

自分が何を大切にしたいのか。

どんな働き方なら続けられるのか。

どこに違和感があるのか。

そのあたりを言葉にしないまま、AIに「正解」を出してもらおうとしていたんです。

だから、出てきた計画はそれっぽいのに、しっくりこなかった。

AIが悪いわけではありません。

僕の中にある素材を、まだちゃんと出せていなかったんです。


計画は、正解ではなく仮置きでいい

白紙の地図に最初の線を引いている様子
白紙の地図に最初の線を引いている様子

この経験から思うようになったのは、計画は正解じゃなくていいということです。

むしろ、最初から正解の計画なんて作れません。

なぜなら、最初はまだ何も試していないからです。

誰が困っているのか。

何にお金を払ってくれるのか。

自分がどこで疲れるのか。

どんな仕事なら続けたいと思えるのか。

これは、頭の中だけでは分かりません。

動いてみて、初めて分かります。

僕の場合もそうでした。

最初は「資料作成の仕事」だと思っていました。

でも、実際に人の相談を聞いて、資料やチラシを作っていくうちに、

「自分がやっているのは、ただきれいに作ることだけじゃないな」

と気づきました。

相手の話を聞く。

頭の中にあるものを整理する。

誰に、何を、どの順番で伝えるかを考える。

その結果として、資料やホームページやnoteの形になる。

つまり、価値の中心は制作そのものというより、手前の言語化と整理にあったんです。

これは、最初に机の前で考えていたときには分かりませんでした。

動いたから分かった。

頼まれたから分かった。

相手の反応を見たから分かった。

だから、最初の計画は仮置きでいい。

白紙の地図に、まず一本だけ線を引く。

「たぶんこっちかな」

くらいで歩き始める。

違ったら、戻ればいい。

少し直せばいい。

別の線を引けばいい。

フリーランスや副業の初期に必要なのは、完璧な地図ではなく、歩きながら直せる地図なんだと思います。


AIは、正解を出す道具ではなく、地図の下書きを作る相手

AIと一緒に地図の下書きを整理している様子
AIと一緒に地図の下書きを整理している様子

じゃあ、AIは使わない方がいいのか。

もちろん、そんなことはありません。

僕はむしろ、めちゃくちゃ使います。

ただ、使い方が大事だと思っています。

AIにいきなり、

「副業で月5万円稼ぐ方法を教えて」

と聞くと、一般的な答えが返ってきます。

それはそれで参考になります。

でも、その答えはまだ「あなたの地図」ではありません。

自分の経験。

頼まれたこと。

得意だと言われたこと。

違和感があったこと。

続けたい働き方。

使える時間。

怖いこと。

このあたりを渡して初めて、AIは自分用の下書きを作ってくれます。

きれいにまとめる必要はありません。

むしろ、まとまっていないままでいい。

副業の方向性を整理したいです。
まだまとまっていないので、質問しながら深掘りしてください。
正解を決めるのではなく、最初に試せる仮説を一緒に作ってください。

こう話しかけるだけでも、かなり変わります。

AIに答えを決めてもらうのではなく、自分の中にある素材を出すために使う。

出てきた素材を整理して、仮の地図にしてもらう。

その地図を見ながら、まず小さく動く。

この順番の方が、ずっと現実に合います。

AIは、正解をくれる先生というより、散らかった机を一緒に片づけてくれる相手に近いです。

「これは大事そうですね」

「これは後回しでよさそうです」

「まず試すなら、この形が軽そうです」

そうやって、考える材料を見える形にしてくれる。

そのうえで決めるのは、自分です。


最初にやることは、正解を探すことではなく、1つ試すこと

小さな一歩を試して反応を見ている様子
小さな一歩を試して反応を見ている様子

副業やフリーランス初期に、いちばん大事なのは「正しい順番」を見つけることではないと思います。

まず、1つ試すことです。

知り合いに話を聞いてみる。

過去に頼まれたことを書き出してみる。

仮の商品名をつけてみる。

無料ではなく、小さな金額でお願いしてみる。

「こういうことを始めようと思っている」と1人に伝えてみる。

大きく出さなくていい。

完璧に整えなくていい。

最初からSNSで宣言しなくてもいい。

まずは近くの人でいい。

1人に話してみるだけでも、反応があります。

「それ、助かる人いそう」

「自分もちょっと聞きたい」

「それより、こっちの方が頼みたいかも」

こういう反応が、次の地図になります。

逆に、反応が薄いこともあります。

それも大事な情報です。

向いていない証拠ではありません。

商品を直す材料です。

最初から正解を引き当てようとすると、動けなくなります。

でも、最初は検証だと思えば動きやすくなります。

試す。

聞く。

直す。

また試す。

この繰り返しの中で、だんだん自分の仕事の形が見えてくるんだと思います。


白紙の地図でも、最初の線は引ける

白紙の地図に最初の線が引かれて前を向いている様子
白紙の地図に最初の線が引かれて前を向いている様子

今振り返ると、フリーランス1年目の僕に必要だったのは、完璧な答えではありませんでした。

必要だったのは、

「いったんこれで試してみよう」

と言える仮置きでした。

正解探しをしている間は、失敗しないで済みます。

でも、何も変わらない。

動けば、失敗するかもしれません。

でも、材料が増えます。

違和感も、反応も、頼まれごとも、断られたことも、全部次の地図になります。

だから、白紙の地図のままで大丈夫です。

最初から全部描かなくていい。

まず一本だけ線を引く。

歩いてみる。

違ったら直す。

それくらいでいいんだと思います。

「正解が分からないから動けない」と感じているなら、まずはAIに答えを聞くより、自分の中にある素材を話してみてください。

まとまっていなくて大丈夫です。

むしろ、まとまっていないところから一緒に整理する方が、ちゃんと自分の地図になります。

言語化と生成AIを使いながら、あなたの中にある素材を整理して、最初に試せる形まで一緒に落とし込んでいきましょう。

フリーランスや副業の方向性を整理したい方は、X(@murayan_katachi)のDMへ。

気軽に話しかけてください。


Author

村上龍平

カタチ舎代表。言葉、生成AI活用、資料・Web制作を行き来しながら、事業の考えを届く形へ整理しています。

代表プロフィールを見る