副業やフリーランスを始めるとき、最初の商品づくりで止まる人は多いと思います。
商品名を決めなきゃ。
内容を決めなきゃ。
価格を決めなきゃ。
申し込みフォームも作らなきゃ。
LPも必要かもしれない。
実績も載せたい。
お客様の声も欲しい。
いや、最初から全部そろえるの無理では。笑
でも、ちゃんとした商品にしないと売ってはいけない気がするんですよね。
中途半端なものを出したら失礼なんじゃないか。
まだ実績もないのに、お金をいただくのは申し訳ないんじゃないか。
もっと完成させてから提案した方がいいんじゃないか。
僕もそう思っていました。
でも今は、少し考え方が変わりました。
最初の商品は、完成させるよりも、試せる形にした方がいいと思っています。
最初の商品は、作品ではなく検証。
完成品として売るのではなく、仮説として届けてみる。
今日は、この話を書いてみます。
商品を「作品」として作ると、終わりが見えない
商品づくりを「作品」だと思うと、どんどん重くなります。
ちゃんとした名前が必要になる。
見栄えのいい資料が必要になる。
説明文もきれいにしたくなる。
他の人と比べて、差別化も考えたくなる。
「この内容で本当に価値があるのか」と不安になる。
結果、ずっと準備中になります。
しかも準備している本人としては、かなり真剣です。
手を抜いているわけではありません。
むしろ、ちゃんと届けたいから考えている。
でも、考えれば考えるほど、出せなくなる。
これは副業初期あるあるだと思います。
僕も、資料作成の仕事を始めた頃に、最初からサービスとしてきれいに整えようとしていました。
何を提供するのか。
どこまで含めるのか。
修正回数はどうするのか。
価格はいくらにするのか。
どんな人向けなのか。
全部決めてから出そうとすると、ずっと怖いんです。
「もっと良い形があるんじゃないか」と思ってしまう。
永遠に下書き保存。noteならまだしも、仕事でそれはつらい。
最初に必要なのは、完成度より検証できること
初期の商品に必要なのは、完璧な完成度ではありません。
まず必要なのは、検証できることです。
この人たちは、本当に困っているのか。
この言葉で伝わるのか。
この内容なら、お願いしたいと思ってもらえるのか。
この価格で、お金を払う感覚があるのか。
自分は提供してみて、ちゃんと力を出せるのか。
ここは、頭の中だけでは分かりません。
実際に人に話してみる。
提案してみる。
小さく受けてみる。
やってみた反応を見る。
その中で初めて、商品は育っていきます。
だから最初は、完成品というより、仮説でいい。
「たぶん、この人のこの困りごとなら、自分が助けられるかもしれない」
この仮説を、小さく試す。
それがモニター商品の役割だと思っています。
モニター商品は、安売りではなく、学びながら価値を届けるための形。
ここを間違えないことが大事です。
モニター商品は「未完成です」と出すものではない
モニターというと、
「まだ未完成なので、安くします」
みたいに感じる人もいるかもしれません。
でも、僕は少し違うと思っています。
未完成だから雑にやる、ではありません。
むしろ、かなり丁寧にやる。
ただし、正式商品として固めきる前に、
「この形で本当に役に立つかを一緒に確認させてもらう」
という位置づけです。
たとえば、資料作成なら、いきなり「営業資料一式を作ります」と大きく出さなくてもいい。
最初は、
60分でサービス内容をヒアリングし、
営業資料の構成案を一緒に整理します。
終了後に、見出し構成と伝える順番のメモをお渡しします。
このくらいでも十分です。
むしろ、最初はこの方が試しやすい。
お互いに負担が小さい。
何をするかが分かりやすい。
終わったあとに、相手の反応も見えやすい。
「資料そのものを作ってほしい」のか。
「まず話を整理してほしい」のか。
「営業トークまで一緒に考えてほしい」のか。
やってみると、次の形が見えてきます。
試せる形にするための3つの条件
最初の商品を試せる形にするときは、3つだけ決めればいいと思っています。
1. 誰のどんな困りごとを扱うか
2. 何をどこまでやるか
3. 終わったあとに何が残るか
まず、誰のどんな困りごとを扱うか。
「副業したい人」だと広すぎます。
たとえば、
「副業を始めたいけど、最初の商品案が決まっていない会社員」
くらいまで絞ると、かなり話しやすくなります。
次に、何をどこまでやるか。
初回から全部やろうとしない方がいいです。
サービス設計も、プロフィールも、発信内容も、提案資料も、全部まとめて支援します。
これは魅力的に見えるけど、最初は広すぎます。
広すぎる商品は、提供する側も受ける側も迷います。
まずは、
「60分で商品案を3つ仮置きする」
「90分で営業資料の構成だけ作る」
「1週間で発信テーマを10本整理する」
みたいに、範囲を小さくする。
最後に、終わったあとに何が残るか。
ここがあると、相手は頼みやすくなります。
整理メモ。
商品案。
構成案。
次にやること。
提案文のたたき台。
形に残るものがあると、価値が伝わりやすいです。
仮説として売ると、断られても直しやすい
最初の商品を完成品として出すと、断られたときにかなり傷つきます。
「自分の商品はダメなんだ」
「やっぱり価値がなかったんだ」
「向いてないのかもしれない」
こうなりやすい。
でも、仮説として出していると、少し見方が変わります。
断られたとしても、
対象者がズレていたのかもしれない。
言葉が伝わらなかったのかもしれない。
価格と内容のバランスが合っていなかったのかもしれない。
タイミングが違ったのかもしれない。
検証結果として見られる。
もちろん、普通にへこみます。
へこむものはへこむ。人間だもの。
でも、商品全体や自分自身を否定しすぎなくて済みます。
仮説として売ると、失敗ではなく改善材料になる。
これは、初期の心を守る意味でも大事だと思っています。
最初の商品は、小さく出してから育てればいい
最初の商品は、完成させてから出すものではなく、出しながら育てるものだと思っています。
最初の1人に届ける。
感想をもらう。
どこが役に立ったかを聞く。
どこが分かりにくかったかを聞く。
自分が力を出せたところを振り返る。
しんどかったところも見る。
そこから、商品名や内容や価格を直していく。
この流れで十分です。
むしろ、最初から整いすぎている商品より、実際の反応をもとに直した商品の方が強くなります。
机の上で作った正解より、誰かとのやり取りから出てきた言葉の方が、ずっと届きやすいからです。
もし今、最初の商品づくりで止まっているなら、完成させようとする前に、試せる形まで小さくしてみてください。
誰に届けるか
何をするか
何が残るか
いくらで試すか
何人だけ募集するか
ここまで決まれば、もう外に出せます。
立派なLPがなくてもいい。
完璧な資料がなくてもいい。
まずは、信頼できる1人に声をかけてみる。
そこから商品は育ちます。
一人で商品案を小さく切り出すのが難しければ、X(@murayan_katachi)のDMから声をかけてください。
カタチ舎では、経験や得意なことを整理して、最初に試せるサービスの形にするお手伝いをしています。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
あなたの商品が、完成待ちのまま止まらず、小さく誰かに届くきっかけになれば嬉しいです。
Author
村上龍平
カタチ舎代表。言葉、生成AI活用、資料・Web制作を行き来しながら、事業の考えを届く形へ整理しています。