最近、「紹介されやすい人」について考えることが増えました。
副業でも、フリーランスでも、ひとりで仕事をしていると、紹介ってめちゃくちゃありがたいです。
広告を出しているわけでもない。
毎日SNSでゴリゴリ営業しているわけでもない。
それでも誰かが、
「この人に相談してみたら?」
と言ってくれる。
これ、本当にありがたいことです。
でも同時に、紹介って、ただ待っていれば自然に起きるものでもないなと思っています。
もちろん、人柄や実績や信頼は大事です。
そこがないと始まりません。
ただ、それだけでは足りないことがあります。
どれだけいい仕事をしていても、紹介する側が、
「で、この人って何をしてくれる人なんだっけ?」
と説明できなければ、紹介はそこで止まります。
これ、めちゃくちゃもったいない。
紹介される人は、すごい人というより、説明しやすい人なのかもしれない。
今日は、この話を書いてみます。
「何をしている人?」に答えられないと、紹介は止まる
紹介が起きる場面を想像してみます。
たとえば、誰かが困っている。
「ホームページを作りたいけど、何から考えたらいいかわからない」
「資料を作りたいけど、伝えたいことが多すぎてまとまらない」
「AIを使いたいけど、自分の仕事のどこに使えばいいかわからない」
そのときに、近くにいる人が僕のことを思い出してくれたとします。
ありがたい。
めちゃくちゃありがたい。
でも、その次が問題です。
紹介してくれる人は、僕の代わりに説明しなければいけません。
「むらやんって人がいてさ」
「なんか、資料とかホームページとかAIとか、いろいろやってて」
「話を聞いて整理してくれて」
「えっと、なんて言えばいいんだろう」
こうなると、紹介する側が急に大変になります。
いや、紹介するだけで小テスト発生してるやん。笑
もちろん、相手が僕のことを深く知ってくれていれば、丁寧に説明してくれるかもしれません。
でも、普通はそこまで負担をかけられません。
紹介する人にも仕事があります。
時間もあります。
相手との関係性もあります。
その中で、長くて複雑な説明をしてもらうのは、けっこう難しい。
だから、紹介される側は考えておいた方がいいんです。
自分の仕事は、他人が30秒で説明できる状態になっているか。
ここが整理されていないと、どれだけいい仕事をしていても、紹介の手前で止まりやすくなります。
紹介は、相手の信頼を少し借りること
紹介って、よく考えるとけっこう重い行為です。
ただ名前を出すだけではありません。
紹介する側は、自分の信頼を少し預けています。
「この人なら大丈夫だと思う」
「一度話してみる価値があると思う」
「あなたの困りごとに合いそうだと思う」
そういう判断を、相手に渡している。
だから紹介する側は、意外と慎重です。
変な人を紹介したくない。
合わない人を紹介して、相手に迷惑をかけたくない。
自分の信用も落としたくない。
この感覚、めちゃくちゃ自然です。
僕も誰かを紹介するとき、やっぱり考えます。
この人に任せて大丈夫か。
相手の困りごとに合っているか。
紹介したあとに、変な空気にならないか。
そこを考えます。
つまり、紹介される側がやるべきことは、紹介者に営業トークを丸投げすることではありません。
紹介者が安心して名前を出せるように、言葉を整えておくことです。
「この人は、こういう人に合う」
「こういう困りごとなら相談しやすい」
「最初はこの話からするとよさそう」
ここまで短く伝わっていれば、紹介する側の負担はかなり下がります。
紹介されやすさは、人脈の広さだけではなく、紹介する人への配慮でも決まる。
これは、自分で仕事をしていくうえでかなり大事な視点だと思っています。
短い説明は、薄い説明ではない
「説明を短くする」と言うと、雑に削るように聞こえるかもしれません。
でも、僕はそうではないと思っています。
短い説明は、薄い説明ではありません。
むしろ、深く考えた結果として短くなるものです。
何をしているのか。
誰のためなのか。
どんな困りごとに効くのか。
相談すると、相手はどう楽になるのか。
ここが整理されているから、短く言える。
逆に、ここが整理されていないと、説明はどんどん長くなります。
僕もよくやります。
「言語化支援をしていて、資料作成もできて、ホームページも作れて、AI活用も見られて、壁打ちもできて、なんなら業務整理もできて……」
はい、長い。
多機能炊飯器の説明書みたいになってきました。笑
できることが増えるほど、全部言いたくなります。
過去の経験も伝えたい。
支援できる範囲も伝えたい。
他の人との違いも伝えたい。
でも、紹介の場面では、全部を説明する必要はありません。
むしろ、最初の一言はこれくらいでいいのかもしれません。
想いや考えはあるけど、言葉や資料にまとまらない人のために、整理してカタチにする仕事をしています。
これなら、少なくとも入り口は伝わります。
細かい話は、そのあとでいい。
ホームページなのか、資料なのか、AI活用なのか、サービス設計なのか。
それは相談の中で分ければいい。
紹介の最初に必要なのは、全部の説明ではなく、
「あ、この人に話してみるとよさそう」
と思ってもらえる入口です。
僕も「何でもできます」と言いたくなる
ここまで書いておいて何ですが、僕自身もまだまだ整理中です。
「何をしている人ですか?」と聞かれると、今でも少し迷います。
資料作成です。
ホームページ制作です。
AI活用支援です。
事業の壁打ちです。
言語化支援です。
全部やっています。
でも、全部を並べると、逆に伝わりにくくなる。
これが難しいところです。
特に、キャリアが横断的な人ほどそうだと思います。
僕自身も、施工管理、保険営業、キャリアアドバイザー、ITコンサル、副業での資料・Web制作と、けっこういろいろやってきました。
それぞれの経験は、今の仕事にちゃんとつながっています。
でも、聞く側からすると、
「で、結局何を頼める人なの?」
となりやすい。
急に職務経歴書の読み上げ大会が始まると、相手も困ります。笑
だから、過去の全部を見せる前に、今の入口を決める必要があります。
僕の場合なら、
「想いを、届くカタチにする」
というブランドコピーがあります。
その中身としては、
言葉にする。
仕組みにする。
カタチにする。
この3つ。
ここまで落とすと、少し紹介しやすくなります。
「話を聞いて整理して、資料やWebやAI活用まで一緒に形にしてくれる人」
こう言ってもらえたら、僕としてはかなり嬉しいです。
そして、これくらい短くなって初めて、紹介する側も使いやすくなるんだと思います。
まずは15秒で伝わる言葉を作る
紹介されやすい言葉を作るなら、いきなり完璧なプロフィール文を作らなくてもいいと思います。
まずは15秒で伝わる言葉です。
たとえば、こんな形。
私は、〇〇な人に向けて、
△△を整理し、
□□という形にする仕事をしています。
これだけで、かなり考えやすくなります。
僕なら、今のところはこうです。
僕は、想いや考えはあるけど言葉や資料にまとまらない人に向けて、
事業の中身や伝え方を整理し、
資料・Web・AI活用の形にする仕事をしています。
まだ長いかもしれません。
でも、入口としては使えます。
ここからさらに短くするなら、
想いや考えを、届く資料・Web・AI活用の形にする仕事です。
こんな感じかもしれません。
大事なのは、完璧な一文を一発で作ろうとしないことです。
最初は仮でいい。
人に話してみる。
「それってどういうこと?」と聞かれたら、足りないところを足す。
「あ、それなら〇〇さんに合いそう」と言われたら、伝わった部分を残す。
そうやって直していけばいい。
言葉は、机の前だけで完成するものではありません。
人に渡して、反応を見て、少しずつ磨かれていきます。
紹介文は、自分を飾る文章ではなく、相手が誰かに渡しやすくする道具。
そう考えると、少し作りやすくなる気がします。
人と会う前に、紹介されやすい言葉を準備しておく
これから人と会う機会が増えそうなときほど、紹介されやすい言葉は先に整えておいた方がいいと思っています。
名刺を作る。
ホームページを整える。
サービス資料を作る。
SNSプロフィールを書く。
こういうものは全部、見た目の制作物である前に、紹介のための言葉でもあります。
誰に向けた仕事なのか。
何を相談できるのか。
どんな状態にしてくれるのか。
なぜこの人に頼むとよさそうなのか。
これが短く伝わると、人は紹介しやすくなります。
逆に、ここが曖昧なまま名刺やホームページだけを作っても、紹介の場面では少し弱い。
見た目はきれい。
でも、何を頼める人かは分からない。
そうなると、紹介する側も言葉に困ります。
だから、制作物を作る前に、まず言葉を整える。
何を載せるかではなく、どう紹介されたいかを考える。
僕自身も、ここをちゃんとやらないといけないなと思っています。
仕事が忙しいと、目の前の作業に追われます。
でも、未来の紹介は、急にやってくることがあります。
そのときに、
「あ、まだ説明が整理できていない」
となると、せっかくの機会を受け取りきれないかもしれません。
だからこそ、今のうちに短い言葉を用意しておく。
名刺やホームページや資料は、その言葉を支える形にする。
この順番が大事なんだと思います。
紹介されたいなら、相手の頭の中に置ける言葉にする
紹介される人になるために、派手な実績を作らなければいけない。
もちろん、それも大事です。
でも、それだけではありません。
紹介する人の頭の中に、短く置ける言葉があるか。
これもかなり大事です。
「資料をわかりやすくしてくれる人」
「考えを整理してくれる人」
「AIを仕事に落とし込んでくれる人」
「話を聞いて、形にしてくれる人」
こういう言葉が相手の中に残っていると、困っている人を見たときに思い出してもらいやすくなります。
そして、紹介はそこから始まります。
すごいことを言わなくていい。
全部を説明しなくていい。
自分を大きく見せなくていい。
まずは、
「誰の、どんな困りごとを、どう楽にする人なのか」
を短くする。
それだけで、紹介の起点はかなり作りやすくなると思います。
紹介される準備とは、自分を売り込むことではなく、相手が紹介しやすい形に整えること。
最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます。
もし今、自分の仕事をどう説明すればいいか迷っているなら、一度「紹介してくれる人の言葉」を想像してみてください。
その人は、あなたのことを何と言えば紹介しやすいでしょうか。
その一文がまだ長いなら、少し整理するタイミングかもしれません。
カタチ舎では、頭の中にある想いや事業の中身を、相手に届く言葉・資料・Webの形にするお手伝いをしています。
「自分の仕事を紹介されやすい言葉にしたい」
「名刺やホームページの前に、まず言葉を整理したい」
そんな方は、X(@murayan_katachi)のDMから気軽に声をかけてください。
あなたの仕事が、誰かの頭の中で思い出されやすくなるように。
まずは短い一文から、一緒に整えていきましょう。
Author
村上龍平
カタチ舎代表。言葉、生成AI活用、資料・Web制作を行き来しながら、事業の考えを届く形へ整理しています。