副業を始めたい。
フリーランスとして、少しずつ自分の仕事を作っていきたい。
そう思っているのに、気づいたらずっと情報収集だけしている。
これ、めちゃくちゃあるあるだと思います。
YouTubeで「副業 初心者」と検索する。
noteでフリーランスの体験談を読む。
Xでうまくいっている人の投稿を眺める。
無料セミナーに申し込む。
AIに「副業で月5万円稼ぐ方法を教えて」と聞く。
そして、きれいなメモだけが増えていく。
やる気はある。
学んでもいる。
でも、現実はあまり変わっていない。
誰にも声をかけていない。
誰の困りごとも聞いていない。
もちろん、お金もいただいていない。
なのに、自分の中ではけっこう頑張っている感覚があるんです。
調べているし、考えているし、準備している。
だから余計にしんどい。
サボっているわけじゃないのに、前に進んでいない感じがする。
この状態、地味にきついんですよね。
情報収集は悪くない。
でも、情報だけでは自分の商品は見えてこない。
今日は、この話を書いてみます。
情報収集していると、前に進んでいる気がする
情報収集って、けっこう気持ちいいんですよね。
新しい知識が入ってくる。
知らなかった方法が見つかる。
うまくいっている人の考え方に触れられる。
「なるほど、こうすればいいのか」と思える。
だから、前に進んでいる感じがします。
実際、学ぶこと自体は大事です。
先にやっている人の話を聞くことで、避けられる遠回りもあります。
失敗談を知っておくことで、「あ、そこ気をつけよう」と思えることもあります。
使えるツールや考え方を知ることで、動きやすくなることもある。
なので、情報収集そのものを否定したいわけではありません。
ただ、副業初期の情報収集には、ちょっと怖いところがあります。
それは、行動していないのに、行動した気分になれることです。
動画を1本見た。
記事を3本読んだ。
AIに計画を作ってもらった。
Notionに副業ロードマップをまとめた。
このあたりまでやると、かなり進んだ感じがします。
いや、見た目だけならもう立派な事業計画です。
急にコンサル資料みたいなの出てきます。何者なん。笑
でも、冷静に見ると、まだ誰にも届いていないんです。
自分の頭の中と、メモアプリの中だけで完結している。
ここが、けっこう大きな分かれ道だと思っています。
僕も、準備しているつもりで止まっていました
僕自身も、副業やフリーランス初期にかなり正解探しをしていました。
商品をちゃんと決めなきゃ。
肩書きを整えなきゃ。
プロフィールを書かなきゃ。
価格を決めなきゃ。
SNSもやった方がいいのかな。
発信テーマはどうしよう。
提案文も考えないと。
こうやって、やることだけがどんどん増えていくんです。
しかも、どれも大事そうに見える。
だから、どれから手をつければいいか分からなくなる。
結果、また調べる。
「副業 最初の商品 作り方」
「フリーランス 価格 決め方」
「SNS 発信 続かない」
検索履歴だけ見たら、めちゃくちゃ意識高い人です。
でも、現実はただ検索窓の前で固まっているだけ。
つらい。笑
僕の場合、最初は「資料作成の仕事」だと思って動いていました。
保険営業時代に営業資料を作っていた流れで、会社を辞めたあとも資料作成の仕事をいただくようになったからです。
でも、やっていくうちに少しずつ分かってきました。
自分が本当に価値を出していたのは、資料をきれいに作ることだけではなかった。
相手の話を聞いて、情報を整理して、何をどの順番で伝えるかを考えること。
そこに価値があったんです。
これは、頭の中で考えていたときには分かりませんでした。
「自分の価値はこれです」と、最初から言語化できていたわけでもありません。
むしろ、自分では当たり前すぎて、価値だと思っていなかった。
でも、実際に仕事として受けてみる。
お金をいただいてみる。
相手の反応を見る。
そうして初めて、
「あ、自分の当たり前って、誰かにとっては助かることなんだ」
と思えるようになりました。
調べ続けたから見えたというより、やってみたから見えた。
ここは、かなり大きかったです。
情報収集が悪いのではなく、順番を間違えると止まる
ここで誤解してほしくないのは、情報収集が悪いわけではないということです。
むしろ、情報は必要です。
ただ、順番を間違えると止まります。
副業を始めるとき、多くの人はこう考えがちです。
調べる
↓
正解を見つける
↓
ちゃんと決める
↓
動く
でも、これだとけっこう詰まります。
なぜなら、最初から正解が分からないからです。
誰に届けるのか。
何を商品にするのか。
いくらにするのか。
どんな言葉で伝えるのか。
これは、自分ひとりで机の上に向かっていても、なかなか決まりません。
相手がいて初めて分かることが多いからです。
相手は何に困っているのか。
どの言葉に反応するのか。
どこに価値を感じるのか。
何なら「それならお願いしたい」と思うのか。
ここは、調べるだけでは見えにくい。
だから、順番を少し変えた方がいいと思っています。
仮で決める
↓
1人に話を聞く
↓
必要な情報だけ調べる
↓
また少し直す
このくらいでいい。
完璧な商品を作ってから動くのではなく、試すために仮置きする。
副業初期に必要なのは、完璧な答えではなく、試すための仮説です。
仮説なので、外れてもいい。
違ったら直せばいい。
むしろ最初から当てようとしすぎる方が、しんどいです。
「これが正解です」と言い切れるものを探しているうちに、時間だけが過ぎていく。
それよりも、
「たぶん、この人のこの困りごとなら、自分が少し力になれるかもしれない」
くらいで一度外に出してみる。
その方が、次に必要な情報も見えやすくなります。
最初にやることは、商品を完成させることではない
副業を始めるとなると、つい「商品を作らなきゃ」と思います。
でも、最初に必要なのは、完成した商品ではないと思っています。
最初に必要なのは、1人に話を聞くことです。
いきなり売らなくていい。
いきなり申し込みページを作らなくていい。
サービス名も、きれいな肩書きも、まだ仮でいい。
まずは、こういう言葉で十分です。
最近、〇〇について少し考えていて、
もし近いことで困っていたら、一度話を聞かせてもらえませんか?
たとえば、資料作成が得意そうなら、
最近、個人事業主の方のサービス資料づくりについて考えていて、
もし説明資料や営業資料で困っていたら、一度話を聞かせてもらえませんか?
文章を書くのが得意そうなら、
最近、発信内容の整理について考えていて、
もし何を書けばいいか分からない感覚があれば、一度話を聞かせてもらえませんか?
このくらいでいいと思います。
大事なのは、「買ってください」から始めないことです。
最初は、売り込みというより相談でいい。
ただし、ずっと相談だけで終わらせない。
話を聞いてみて、
「ここなら自分が助けられそうだな」
と思えたら、小さなモニターとして形にしていけばいい。
順番としては、それくらいで十分です。
最初から完成品を出そうとすると、どうしても怖くなります。
でも、「まだ考えている段階なので、話を聞かせてください」なら、少しだけハードルが下がる。
商品を売る前に、困りごとを受け取る。
そこから始めても遅くないと思っています。
進んでいない人ほど、やることを小さくした方がいい
情報収集で止まっているときほど、やることが大きくなっています。
商品を作る。
価格を決める。
SNSを始める。
プロフィールを書く。
サービスページを作る。
提案文を作る。
実績を作る。
いや、多い。
急にタスクの総合商社。そりゃ止まるわ、という話です。
だから、最初はもっと小さくていいと思っています。
今日やることは、この3つだけでいいです。
1. 自分が助けられそうな人を1人書く
2. その人が困っていそうなことを1つ仮置きする
3. 話を聞くメッセージを1通作る
これだけです。
たとえば、
1. 助けられそうな人
独立したばかりの知人
2. 困っていそうなこと
自分のサービスをうまく説明できない
3. メッセージ
最近、個人事業主のサービス説明を整理することに興味があって、
もし今のサービスの伝え方で困っていたら、一度話を聞かせてもらえませんか?
これで、もう少しだけ外に出せます。
もちろん、送るのは怖いです。
「急にどうした?」と思われたらどうしよう。
「怪しい」と思われたらどうしよう。
「そんなことで困ってない」と言われたらどうしよう。
分かります。
めちゃくちゃ分かります。
でも、ここで一つ大事なのは、断られても商品全体が否定されたわけではないということです。
ただ、その人にはタイミングが合わなかった。
その困りごとではなかった。
言葉が少しズレていた。
そのくらいの話です。
だから、最初の一通に人生を乗せすぎなくて大丈夫です。
重い。肩に世界背負いすぎ問題です。笑
地図は、眺めているだけでは更新されない
副業やフリーランスの最初の時期は、本当に分からないことだらけです。
何を売ればいいのか。
誰に届ければいいのか。
いくらにすればいいのか。
どう声をかければいいのか。
どこまで準備すればいいのか。
分からないから、調べたくなる。
それ自体は自然なことです。
でも、情報収集だけでは見えてこないものがあります。
自分の言葉に、相手がどう反応するのか。
自分の当たり前が、誰かにとって価値になるのか。
どんな困りごとなら、自分が力になれそうなのか。
これは、外に出してみないと分かりません。
地図を眺めているだけでは、道の感触は分からない。
歩いてみて初めて、ここは進めそうだとか、こっちは違いそうだとか、少しずつ分かってくる。
地図は、完成させてから歩くものではなく、歩きながら更新していくもの。
だから、まずは小さくでいいです。
商品名を決める前に。
価格表を作る前に。
プロフィールを整える前に。
1人に話を聞いてみる。
その人の困りごとを、自分の言葉で受け取ってみる。
そこから、必要な情報を調べればいい。
順番は、それでいいと思っています。
情報収集は、悪くない。
でも、情報収集だけで止まっているなら、今日はほんの少しだけ外に出してみる。
誰か1人の顔を思い浮かべて、
「一度話を聞かせてもらえませんか?」
と書いてみる。
送るのは、明日でもいいです。
まずは下書きだけでもいい。
その一文を書けたら、もう情報収集だけの場所からは少し出ています。
白紙の地図に、最初の線が引けている。
あとは、その線を見ながら、少しずつ歩いてみればいいんだと思います。
Author
村上龍平
カタチ舎代表。言葉、生成AI活用、資料・Web制作を行き来しながら、事業の考えを届く形へ整理しています。