ホームページを作るとき、意外と手が止まりやすいのがプロフィールページです。
サービスページは、何を提供しているかを書けばいい。
料金ページは、金額や進め方を書けばいい。
お問い合わせページは、連絡手段を置けばいい。
でも、プロフィールページになると急に迷う。
何をどこまで書けばいいのか。
経歴は全部書いた方がいいのか。
プライベートも入れた方がいいのか。
実績が少ない場合は、何を見せればいいのか。
「ちゃんとして見えるプロフィール」を作ろうとするほど、かえって固くなることもあります。
これは、かなり自然な悩みだと思います。
特に、ひとり社長や個人事業主、小規模事業者のホームページでは、プロフィールページはただの自己紹介ではありません。
サービスを申し込む前に、
「この人に相談して大丈夫そうか」
「自分の悩みを分かってくれそうか」
「仕事の進め方や価値観が合いそうか」
を判断するページでもあります。
以前書いた ひとり社長のホームページに必要な情報 や サービスページの書き方は、できることより相談後に変わることから考える と同じで、ここでも大事なのは「何を書くか」より「相手の不安がどう減るか」です。
プロフィールページは、立派な経歴を見せる場所ではなく、相談前の安心感をつくる場所。
今日は、この話を書いてみます。
プロフィールページは、自己紹介ではなく安心材料
プロフィールページを書こうとすると、つい「自分のことをちゃんと説明しなきゃ」と考えがちです。
学歴。
職歴。
資格。
受賞歴。
これまでの実績。
もちろん、こうした情報が役立つことはあります。
でも、ホームページを見に来た人が最初に知りたいのは、必ずしも年表ではありません。
むしろ、
この人は何を大事にしているのか。
どんな悩みの人を支援しているのか。
話したら前に進みそうか。
ここを見ています。
特に、ひとりで事業をしている人への依頼は、会社に頼むのとは少し違います。
誰がやっているのかが、そのままサービスの印象になるからです。
だからプロフィールページは、完璧な履歴書を置くページではなく、
「この人なら相談してよさそう」
と思ってもらうための安心材料を並べるページとして考えた方がまとまりやすいです。
経歴はそのための材料のひとつです。
でも、経歴だけで安心が生まれるわけではありません。
今の仕事につながる背景。
どんな人の悩みに向き合ってきたか。
どういう姿勢で伴走するのか。
ここが見えると、プロフィールはただの情報ではなく、相談の入口になります。
最初に書くのは、経歴より「誰のどんな悩みに向き合う人か」
プロフィールページの冒頭で、いきなり生い立ちから入るケースがあります。
それがハマることもあります。
でも、事業ホームページでは、最初に読者との接点を作った方が伝わりやすいです。
つまり、
「私はこういう経歴です」
より先に、
「こういう悩みを持つ人に向き合っています」
を置く。
この順番です。
たとえば、
「ホームページや資料を作りたいけれど、自分のサービスをうまく言葉にできない方へ」
「紹介や相談の入口を整えたいけれど、何から手をつけるべきか分からない方へ」
こうした一文があるだけで、読む人は
「あ、自分のことかもしれない」
と思いやすくなります。
そのうえで、
なぜその悩みに向き合っているのか。
なぜ自分がこの仕事をしているのか。
どんな関わり方を大事にしているのか。
をつなげていく。
すると、プロフィールが一方的な自己紹介ではなく、読者との接点を持ったページになります。
プロフィールページも、サービスページと同じです。
相手の言葉から始めると、読みやすさが一気に変わります。
肩書きより、今の仕事につながる流れを書く
プロフィールページで、肩書きや職歴をたくさん並べても、読者にとって意味がつながらないことがあります。
施工管理をしていた。
営業をしていた。
人材支援をしていた。
今はITコンサルをしている。
事実としては正しくても、
「で、この人は今、何をしてくれる人なんだろう」
と思われることがあります。
だから、並べるだけで終わらせない。
今の仕事につながる流れとして見せる。
ここが大事です。
たとえば、
現場で段取りを考えてきた経験がある。
営業で相手の不安を言葉にしてきた。
人材支援で、相手の強みや悩みを整理してきた。
今はそれらを活かして、事業の言語化、資料、ホームページ、AI活用の伴走をしている。
こういう流れが見えると、職歴がただの履歴ではなく、今の支援の理由になります。
プロフィールページでは、全部の経歴を細かく書く必要はありません。
むしろ、
今の仕事にどうつながっているか
が伝わる経歴だけを選んだ方が、読者は理解しやすいです。
詳しさよりも、一貫性です。
「この人は、こういう背景があるから今この支援をしているんだな」
と見えるプロフィールは、それだけで信頼につながります。
実績が少なくても、価値観と支援の温度は伝えられる
プロフィールページでよくある不安が、
「まだ大きな実績がないから、書けることが少ない」
というものです。
これも、すごく分かります。
でも、プロフィールページは「すごい人コンテスト」ではありません。
実績が少ない段階でも、伝えられることはあります。
どんな相談に向き合いたいのか。
どういう姿勢で関わるのか。
どんな人と相性がいいのか。
相談前の人に、何を約束できるのか。
たとえば、
まとまっていない状態から一緒に整理するのが得意です。
専門用語で押し切るより、相談者の言葉で整えることを大事にしています。
まず壁打ちからでも大丈夫です。
こういう温度感は、実績件数が多くなくても書けます。
また、実績が少ないなら、完成した制作物の数より、支援の考え方や関わり方が伝わる記事への導線を置くのも有効です。
たとえば、ホームページから問い合わせが来ない理由 のような記事を読むと、その人が何を大事にしているかが見えてきます。
プロフィールは、「結果の証明」だけで作る必要はありません。
価値観、姿勢、支援の温度感。
ここが見えると、相談前の不安はかなり減ります。
プロフィールと特商法表記は、役割が違う
プロフィールページを書くときに、
「住所や電話番号もここに全部書くべきなのかな」
と迷うことがあります。
ここは少し切り分けて考えた方がいいです。
プロフィールページの役割は、誰が、どんな価値観で、どんな人の悩みに向き合っているのかを伝えることです。
一方で、オンラインで商品や有償サービスの申込みを受ける場合は、特定商取引法の表示が必要になるケースがあります。
消費者庁の特定商取引法ガイドでも、通信販売にあたる取引では、事業者の氏名または名称、住所、電話番号などの表示が必要だと案内されています。
つまり、プロフィールはプロフィール。
法的な表示は法的な表示。
役割が違います。
もちろん、事業の性質によってはプロフィール内に所在地や屋号を入れること自体は問題ありません。
ただ、
「信頼感をつくる話」
と
「法令上必要な情報を載せる話」
は分けておいた方が整理しやすいです。
カタチ舎のように相談型サービスを扱うなら、プロフィールでは人となりと支援の姿勢を伝え、料金や申込みに関する情報は 料金ページ や必要な表記ページで補う。
この分担にすると、読者にも分かりやすくなります。
最後は「この人に相談していい」と思える入口につなげる
プロフィールページは、読んで「へえ」で終わるページではもったいないです。
大事なのは、そのあとです。
この人に相談してみようかな。
もう少しサービス内容を見てみようかな。
料金感を確認してみようかな。
お問い合わせしてみようかな。
こうした次の行動につながるように、小さな導線を置いておく。
ここまでできると、プロフィールページはかなり強くなります。
たとえば、
- どんな相談が多いかをひとこと添える
- サービスページへのリンクを置く
- 料金ページへのリンクを置く
- 「まだまとまっていない段階でも相談できます」と書く
こうした一言があるだけで、読む人は動きやすくなります。
プロフィールページのゴールは、全部を理解してもらうことではありません。
「この人に一度話してみよう」
と思ってもらうことです。
そのためには、立派さを盛るより、安心感を作る方が効きます。
経歴を全部載せるより、今の仕事につながる流れを見せる。
すごい実績を並べるより、どんな姿勢で伴走するかを伝える。
自己紹介で終わらせず、相談の入口へつなげる。
この順番で考えると、プロフィールページはかなり書きやすくなります。
もし今、
「ホームページのプロフィールに何を書けばいいか分からない」
「経歴はあるけど、うまく仕事につながる形にできない」
「代表プロフィールとサービス説明がバラバラになっている」
そんな状態なら、まずは立派な文章を目指さなくて大丈夫です。
誰のどんな悩みに向き合う人なのか。
なぜ今の仕事をしているのか。
どんな姿勢で関わるのか。
最後に、どこから相談できるのか。
この4つが見えるだけで、プロフィールページは十分に前へ進みます。
カタチ舎では、ホームページやサービスページを作る前の言語化、代表プロフィールの整理、相談導線づくりまで一緒に行っています。
「プロフィールを書きたいけど、自分ではうまくまとまらない」
「経歴はあるのに、何を残して何を削るか決められない」
「ホームページ全体の言葉をそろえたい」
そんな方は、お問い合わせページ から気軽に声をかけてください。
まとまっていない状態から、一緒に届く形へ整えていきましょう。
Author
村上龍平
カタチ舎代表。言葉、生成AI活用、資料・Web制作を行き来しながら、事業の考えを届く形へ整理しています。